日本温泉ランキング「にっぽんの温泉100選」にランクインしている有名温泉地の観光情報や、飲食、ワーケーション、体験といった情報を取り上げています。
今回はスペシャル編として、今ならこう呼ばれたであろう”戦国セレブ”と温泉地を紹介します。
今回は東日本編として東北・関東・甲信越エリアとなります。
- 群馬|草津温泉(にっぽんの温泉100選2021:1位)
- 神奈川|箱根十七湯(同5位)
- 群馬|伊香保温泉(同15位)
- 山形|蔵王温泉(同30位)
- 宮城|秋保温泉(同35位)
- 群馬|四万温泉(同43位)
- 群馬|みなかみ18湯(同51位)
群馬|草津温泉(にっぽんの温泉100選2021:1位)
19年という長期にわたりトップに君臨する草津は、天下を統一した複数のセレブに愛されていたようです。
丹羽長秀(1535-1585)
前田利家(1538-1599)
徳川家康(1543-1616)
江戸時代には徳川将軍家の「御汲上の湯」として使われた。
初代・徳川家康、8代・吉宗、10代・家治が、多忙で草津に行くことができないため、逆に湯を江戸まで運ばせて入浴したようだ。
湯畑の中には、吉宗の時代に汲み上げに使われた木枠が現在も残っている。
-出典:『歴人マガジン』
徳川家康は豊臣秀吉のレコメンドで草津好きになったみたいですね。
その豊臣秀吉も訪問予定がドタキャンになり、実際に訪れることはできませんでした。
草津から高崎までは下り坂、その後はなだらかな関東平野です。
これが逆だったら、上り坂大変ですね…
大谷吉継(1558-1600)
豊臣秀次(1568-1595)
やがて、戦国時代も終わりに近づくと『草津入湯ブーム』が到来したかのように多くの戦国武将が湯治に訪れる。
-出典:『歴人マガジン』
他にも多くのセレブが訪れています。
神奈川|箱根十七湯(同5位)
小田原城を舞台に活躍したセレブたちは箱根の湯を楽しんだようです。
北条早雲(1456-1519)
この抜群のアクセス。
とはいえ、セレブは歩いたわけではないでしょうけどね笑
豊臣秀吉(1537-1598)
戦国時代、豊臣秀吉が小田原攻めのときに蛇骨川(じゃこつがわ)の川原に掘らせたという伝説の太閤石(いわ)風呂も残っています。
毎年8月上旬に熊野神社で催される「太閤ひょうたん祭」は、太閤秀吉ゆかりの祭です。
-出典:箱根町観光協会公式サイト
この太閤石風呂があるのは底倉温泉。
それにしても豊臣秀吉はすごい。
兵庫・有馬(7位)にも彼の足跡が残っていますもんね。
※底倉以外に、湯ノ花沢温泉、湯本温泉、姥子温泉、蛸川温泉、塔之沢温泉、仙石原温泉、大平台温泉、二ノ平温泉、宮ノ下温泉、宮城野温泉、小涌谷温泉、木賀温泉、堂ヶ島温泉、芦之湯温泉、強羅温泉、芦ノ湖温泉が箱根十七湯として構成されています。
群馬|伊香保温泉(同15位)
伊香保のシンボルとして有名な石段。
生まれたのは、あの超人気セレブのジュニア、人気のジュニアを育てた父、その二人のキーマンからと言われています。
武田勝頼(1546-1582)
武田信玄の「隠し湯」は有名です。
温泉を野戦病院として利用するの方法は、その子・武田勝頼にも受け継がれ、天正3年(1575年)5月、長篠の戦いで徳川・織田連合軍に手痛い敗北を喫すると、すぐさま配下の真田昌幸(さなだまさゆき)に命じて、伊香保温泉を湯治場として整備します。
これが今ある石段街の始まりです。-出典:『ニッポン旅マガジン』
結構なアップダウンのあるルートです。
敗戦後、湯治に行くのも大変だったでしょうね。
真田昌幸(1547-1611)
武田家滅亡後も名前を残し、ジュニアがヒーロー級の人気を誇る彼が実際に整備しました。
山形|蔵王温泉(同30位)
人気の独眼竜とせめぎ合ったセレブも温泉好きだったようです。
最上義光(1546-1614)
家来たちと力比べをしたとき、だれも持ち上げられなかった重量約50貫目(約190キログラム)の大石を軽々と持ち上げたと言われる石です。
-出典:蔵王温泉観光協会公式サイト
蔵王では今もこのバーベルを見られます。
今なら、マッチョセレブと呼ばれていそうです。
山道が大変ですね。
湯治の蔵王ではどんな宴が行われたのでしょうか。
宮城|秋保温泉(同35位)
独眼竜の愛した温泉、そしてその施設は今も健在です。
伊達政宗(1567-1636)
戦国時代には、伊達政宗も秋保温泉に度々治療に訪れたと言います。
秋保温泉は平安時代から戦国時代にかけて、佐藤家が「湯守役(ゆもりやく)」を務めていました。
伊達政宗の仙台入府後、秋保温泉に伊達家の藩主の御殿湯(ごてんゆ)が整備され、管理を佐藤家に任せていました。-出典:『らくらく湯旅』
訪れやすい距離ですね。
バスで秋保から仙台まで移動した時はもっと遠く感じました。
独眼竜が愛した施設は今も、プロが選ぶホテル・旅館100選でランクインしています。
群馬|四万温泉(同43位)
最近は女子旅で人気の四万を真田のセレブたちはどう見ているんでしょうか。
真田昌幸(1547-1611)
真田信之(1566-1658)
真田幸隆の子、昌幸がこの地を統治することになり、吾妻地方の隆盛に尽力する。
昌幸は人々の嘆願を聞き入れ、道路や橋梁を修復するなど土地を大きく発展させた。
同時に四万温泉も湯治場として発展していったという。
上州沼田を治めたことで有名な人物。
江戸時代のはじめ、真田家は先述した田村を四万の湯守(ゆもり)に任命し、湯治場を管理するよう命じたと伝わる。
-出典:『歴人マガジン』
居城の松代城の周辺には現在人気の温泉地が目白押し。
温泉好きにはたまらない立地ですね。
群馬|みなかみ18湯(同51位)
湯宿温泉をとても気に入っていたようです。
真田信之(1566-1658)
※みなかみ18湯は湯宿温泉の他、湯ノ小屋温泉、上の原温泉、宝川温泉、湯桧曽温泉、向山温泉、うのせ温泉、谷川温泉、水上温泉、上牧温泉、月夜野温泉、真沢温泉、奈女沢温泉、赤岩温泉、高原千葉村温泉、川古温泉、猿ヶ京温泉、法師温泉で構成されています。
東日本編はいかがでしたでしょうか。
当時と令和の大きな違い、それは日帰りができるか否か、そしてさまざまなご当地グルメを楽しむことができるようになったことですね。
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